「皆の者、よく集まってくれたな」

「殿、今天下は董卓の専横によって、荒れに荒れております。
曹操から反董卓連合の誘いも来た事ですし、今こそ…」

「まあ待て田豊、その話はまた今度だ。
皆に集まってもらったのは、そんな事を話すためではない」
「そ、そんな事!?」
「殿!洛陽が董卓の暴虐に晒され、民は血反吐を吐くような思いで居るというのに!
それを・・・そんな事呼ばわりとは!」

「お、落ち着け田豊!
何も私とて今の洛陽の惨状を、どーでも良い事などとは思っとらんぞ?」
「田豊、まずは殿の話を聞かんか!
殿はまだ話の主旨を語っておらぬのだぞ」
「だまれ審配!今、真に話すべきは董卓をどうやって誅するか、その一点のみじゃ!」

「ふん!相も変わらず鉄のように硬い頭だな。
軍師に要求されるのは柔軟な思考!そのような考えでは殿に献策する事などできぬぞ!」
「何だと!」

「やるか!?」
「あーもう、お前らいきなり喧嘩を始めてどうする!
ちーとも私が話を始められんでは無いか」
「まあまあ、お二方とも落ち着いて…
まずは父上の話を聞いて、その内容について議論すれば良いのでは?」
「むう、確かに…」
「…袁煕殿の言うとおりかもしれんな。」
「さすがは顕奕だ。喧嘩の仲裁は慣れたものだな」
「はは…兄上と顕甫の喧嘩に比べれば、この程度の事は…」

「悪かったな。まあこの場に顕甫は居ない。
審配と田豊の喧嘩さえ無ければ、スムーズに軍儀が進む事だろう」


「・・・・・・」
「うむ、では本題に入るぞ。皆 に聞いてもらいたい事はズバリ!
これから行う三国志11のリプレイのルールについてだ!」

「なるほど、リプレイのルールを発表しようと言う訳ですか。
これからの行動の指針ともなる事、董卓誅滅ともまったく無関係というわけでは無いようですな」
「そうだ。まあ、あまり奇抜な縛りを加えようというのではない。
その事について、あらかじめプリントを作っておいた。
顕思、皆に回してくれ」
「はっ!」
[一同にプリントが配布される]

「何々…三国志11リプレイ開始に際しての注意事項、
其の一、袁家が天下を取ることがおおよそ確定した時点で、リプレイは終了…
…なんですかこれは?」

「うむコーエー三国志のみならず、他のシミュレーションゲームにも言えることだが・・・
大抵この手のゲームは、自分の領土が全体の半分を超える辺りから負ける要素が無くなって来る。
そして、それに伴って訪れるのが中だるみ
だ」
「確かに、コーエー三国志シリーズの難易度は決して高くないですからね」
「他のサイトでやっているコーエー三国志リプレイなどを見ても、
ある程度領土が拡張されてくるとリプレイの更新が止まってしまう事が多いな。
まあただ単に管理人さん達が飽きてしまっただけという可能性もあるが…」

「その通りだ!よってリプレイを進めて行き、もう袁家が天下取っただろ…
と
おおよそ確定した時点でリプレイは終了したいと思う。
だらだらと続けてもつまらんしな」

「おおよそ・・・アバウトですね」

「まあこのサイトのリプレイがそんな段階まで行くとも限らない。
管理人殿が飽きて、そのまま放置されるという可能性も十分あり得る」

「田豊、不吉な事は言わないでくれ…」
「では次に進んでよろしいですかな?
其の二、何事も袁紹らしいプレイを心がける…
父上、具体的にはどのような?」
「うむ、これもアバウトなのだが、あまり効率だけを追い求めるプレイはしない様にしたい。
三国志11は行動をパターン化することにより、ゲームを効率よく進めることが可能だ。
しかし、実際それでは飽きてしまうのだよ」

「だから遊び心溢れるプレイをすると、そういう訳ですな。
殿らしいプレイといったら・・・ご子息がたを重用するといった風な」

「そんな感じだ。まあやりすぎるとゲーム進行に支障が出るかも知れんが、
その辺は調整していく」

「では次へ、
其の三、超一流武将はあまり登用しない、又は重用しない」
「これはまあ、いわゆる縛りという奴だな。例えば我が軍が、劉備と曹操の奴を滅ぼしたとする。
普通のプレイだと大量の武将を捕虜にして、登用するだろう。
すると我が軍の陣容は…」

「関羽に張飛、夏侯惇に夏侯淵、趙雲、曹操、劉備などなど・・・
豪華絢爛ですね」
「もう、そうなると
『これは袁紹軍なの?曹操軍なの?劉備軍なの?』
みたいな事になりかねん。 我が軍には顔良、文醜の武があるし田豊、審配らの智謀もある。
そこまでの人材は必要としていないのだ」

「確かに一理ありますが…我が軍の領土が広がってゆけば、その分前線も増えていきます。
内政を行う文官はもちろんの事、都市を守る一流の武将も必要になるのでは?
いくら顔良殿や文醜殿が一騎当千の武を誇ろうと、身体は一つずつしか持ち合わせておりませんぞ?」

「確かにそういう場合もあるな。まあ一流武将を全く使わないって事は無いと思う。
要は使う人材をセーブするという訳だ。文官なんかは武将と違って結構自由に使うかも知れんな」
「これもまたアバウト…
このプリントに書いてある内容、ちと練りこみが足らないような…」
「う、うるさいのう…まだリプレイは始まっていないのだ。
どう転ぶか解らんのにガチガチにルールを決めたら後で困るだろうが」
「まあ柔軟に対応するという事で」
「次に行きますぞ。
其の四、シナリオは通常シナリオの2を使用、なおそれに際して、
劉備の勢力は本拠を平原から新野に移し、兵力、人材などを優遇させてスタートさせる…?
父上!何ですかこれは!」

「まったくです!なぜ劉備ごときにそこまでする必要があるのか!
納得出来る説明を求めます!!」

「私も不本意ながら審配と同意見です!
殿、劉備と何か密約を交わしたのですか!?」

「な、何だみんな、一致団結して反対しよって」
「私にはなんとなく父上の考えがわかりますぞ。父上は劉備の圧倒的に不利な国力、
強国に囲まれてどうしようもない状況を不憫に思い、温情をお掛けになった…」

「しかし袁煕殿、そのような理由では他の弱国にも
殿が温情を掛けなくてはならなくなりますぞ?」
「うむ、顕奕の言った事も多少はあるのだが、無論それだけではない。
劉備といえば三国志という物語の主役の一人。
しかしコーエー三国志ではシナリオの関係上、序盤の劉備は弱国である」

「まあコーエー三国志シリーズでの序盤のシナリオでは、COMが操作する劉備など
曹操や我が軍辺りに滅ぼされるのがある意味伝統ですからね」
「そう。そして滅ぼされた劉備の配下は、滅ぼした国に仕官する事になる。
前ら想像して見ろ。三国志最大のライバルといっても良い曹操と劉備が
序盤から仲良く轡を並べ、関羽、張飛を引き連れて我が軍に挑んでくるのを…」

「………」

「確かに、これは萎えますな」
「然りだ。よって劉備は新野から有利な条件でゲームをスタートしてもらう。
なお、この作業を行うためにシナリオエディタのツールを使う。
これでも他の軍に滅ぼされる様なら、もう知らん」

「そんな事のためにツールを使うとは・・・
イマイチ釈然としませんが」
「まあ良いではありませんか。
では次に…おや?これが最後のようですな。
其の五、ゲームレベルは上級、武将の討ち死には標準、武将の能力変動は無し。
…以上です」
「この項目には特に異論ありません」

「私も特には…」
「よろしい!ではこのルールに従って次回からリプレイを開始しようと思う!
今日決まった事を、それぞれ我が軍の主だった者に通達しておくように!
各々我が軍のために尽力してくれい!」




「ははっ!」
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