「文醜隊!  洛陽に一番乗りだぜ!」



 「騎兵なのですから当然でしょう」


[文醜隊より1ターン遅れて、高幹隊、劉辟隊も到着する]


 「拙者達は二番乗りでござるか」



 「その様ですね」



 「ちっ 俺たちゃ三番かよ」



 「殿の攻城部隊は少し遅れている様です」



 
 「おぅおぅおぅ! 何だお前等は!! 
  ここに何しに来やがった!」



 「あぁん? 俺達は誇り高き袁紹軍よ!」



 「袁紹軍だと!?」



 
 「おや? 曹操軍の皆さんではありませんか、奇遇ですな。
  我等もちょうど洛陽を攻略するため、平原からやって来たのですよ」



 「ぬぁにが奇遇だ! よくも抜け抜けと…」




 「まぁ待て淵、 …そちらには悪いが我らも洛陽を攻略中なのだ。
  洛陽の攻略は我らに任せて、貴殿達は軍を退いてくれ」
 


 「そういう訳には参りません。こちらにも事情がありますので」



 「へっ  結局は漁夫の利狙いのコソ泥じゃねぇか」



 「コソ泥呼ばわり、大いに結構!  洛陽に入れなかったら俺達は飢え死になんだよ!」



 「そうそう、 この際手段は選べねぇって事よ!」



 「おやおや、コソ泥どころか本物の賊が紛れ込んで居る様ですな」



 「ははは! おいおい袁紹の軍はいつから黄巾賊の一味になったんだ?」



 「何だとコラ!!」



 「淵! それに李典も! 馬鹿な言い争いなぞしておるんじゃない!」



 「申し訳ありません…」



 「けっ 何にせよ、俺はもうじき落ちる洛陽をみすみす譲る気は無ぇ」



 「元より俺らも、簡単に譲って貰おうとは思って無いぜ」



 「ならば、もはや方法は一つ…」



 「先に洛陽を占領した軍が勝利という事で良いでござるな?」



 「早い者勝ちって事だな? 面白ぇじゃねぇか」



 「おい何を勝手に…」



 「夏侯惇将軍、よろしいですな?」



 
「…どうやら収まりが付きそうに無いな…
  仕方ない、その勝負受けて立つ」



 
 「そうと決まればこうしちゃ居られねぇ!
  野郎共、戦闘準備を整えろ!」



 「おうよっ!」



 「俺達も負けてられねぇ、とっとと洛陽攻撃を再開するぞ!」



 「はっ!」



[ガラガラガラガラ…]



 「いや〜皆の者待たせたな! 攻城兵器の行軍に手間取って遅れてしま…」



  
 「皆の者! 何度も言うようだが、この一戦に我が軍2万8千の命が賭かっている!
  もはや我々に退路は無い、 身命を賭してこの戦を制するぞ!」






「おぉ!!」


 「うむ… それでは散会せよ!」



 「ははっ!」



 「ふははっ! 血がたぎる!」


 「我等の力を結集すれば、不可能は無いでござるよ!」



 「私達の結束の力を見せてやりましょう!」






 「おい… 私を無視して盛り上がるんじゃないよ…」





[ 袁紹軍の各部隊 洛陽を包囲するように布陣する ]



 「おい田豊、皆の布陣が完了したようだが…いつ洛陽を攻撃するんだ?」



 「いえ、まだその時ではありません。 全軍待機です」



 「おいおい! 目の前に獲物があるってのにそりゃ無いぜ!」



 
 「曹操軍が洛陽を陥落ギリギリまで攻撃した所で、我が軍がトドメの一撃をさす…
   これが我らの作戦だった筈です。忘れたのですか?」



 「しかしよぉ 曹操軍の攻撃がギリギリで終わるって保障はあるのかよ?」



 
 「今の曹操軍の戦力と洛陽の耐久力を見て、
  私の計算では、洛陽が曹操軍の攻撃を耐え切る確率は…6割といった所でしょうか」



 「6割ってお前… じゃあ曹操軍が攻め落とす事も十分に有り得るじゃねえか」



 「ですからこの戦いは、もはや賭けなのです。
  仮に我々が今、洛陽に攻撃を仕掛けたとしても落とせる確率は僅かです。
  洛陽争奪戦を制するには、トドメの一撃だけを狙うしかありません」



 「けっ! 納得できねぇが…指示には従うぜ」



 
 「他の部隊にも既にこの作戦は伝えてあります。
  後は曹操軍がどう出るか…」




[ 袁紹軍は洛陽にせず、全部隊待機してターンを終える ]




[〜曹操軍陣営〜]


 「袁紹軍の動きはどうだ?」



 
 「洛陽を包囲する形で部隊を展開させたようですが…
  その他の動きは見られません」



 「洛陽に攻撃を行わないとは不気味ですな…」



 
 「ふむ、どうやら奴等は先に我々に攻撃をさせておき
  陥落寸前の洛陽に一撃を入れて勝利する事を狙っているようだ」



 
「まったく見下げ果てた奴等だ! 
 正々堂々洛陽を落とすことは出来ねぇのか?」



 「袁紹軍もそれだけ必死という事だろう。
  それに我らが洛陽を攻め切れば良いだけの事だが…
  李典、我が軍の一斉攻撃で洛陽は落ちるか?」



 「う〜む…確率は五分五分だと思いますが…」



 「危険な賭けだな…」



 
 「どうやら袁紹軍は兵糧に不安があるようです。
  我が軍の兵糧は十分にありますし、相手の兵糧が尽きるのを待つという手もありますが」



 「おいおい、そんなチンタラした作戦は勘弁してくれよ」



 
 「そうだな。我等にそこまでの時間的余裕がある訳でも無い。
  我等がここで足止めされては陳留に居る孟徳に危険が及ぶ可能性もある」



 「では…?」
 


 「ああ ここは敵の作戦に乗って、洛陽に一斉攻撃を行う事にしよう」



 「さすが惇兄だ! やっぱそう来なくっちゃな」




[ 曹操軍、攻城兵器で洛陽に攻撃を開始する ]



 「どうやら曹操軍が動いたようです」



 「ここまでは田豊殿の作戦通りでござるが…果たして?」





 「井蘭隊! 一斉に火矢を放てぃ!」



 「我々も夏侯惇将軍に続くぞ! 火矢の雨を洛陽にお見舞いしてやるのだ!」




[ 夏侯惇、李典の攻城により洛陽の耐久力は大きく減少する ]



 「おいおいやべぇぞ、曹操軍の攻撃、すげぇ順調じゃねぇか」



 「後は祈るしかありません…」





 「ふぅ 残りは淵と楽進の隊だが…」



 「将軍! 一大事ですぞ!」



 「どうした!?」



 「夏侯淵殿が…」



 「淵が? …嫌な予感がするが、先を言ってみろ」



 「はっ …なぜか洛陽に攻撃を行わず、朱儁隊に攻撃を…」



 「朱儁?」



 「董卓軍の老将軍です」



 「あの爺さんか! しまった…居る事忘れてたぞ」



 「私もです。伝令によりますと、事のあらましは…」




[〜夏侯淵隊〜]



 「ジジィ! もういっぺん言って見やがれ!」




 「聞こえなかったか?  夏侯兄弟の弟は腕っ節ばかりの猪武者と言ったんじゃ」




 「んだとぉ!?」




 「兄の方もこんな不出来な弟を持って気苦労が耐えんじゃろうな。
  まったく同情するわい」



 
「ほざけジジィ! てめえ黄巾の乱の時は散々 『漢王朝を守るためじゃ』 とか言って
  俺等をこき使ったくせに、今じゃ漢王朝をぶっ潰そうとしてる董卓の狗じゃねぇか!」



 
 「ぐっ! そ…それは違う! ワシはこの洛陽を拠点として董卓を討つべく…
  …お前のような阿呆には分からん遠大な計画があるのじゃ!」



 「阿呆だとぉ! もう勘弁ならねぇ、弩兵隊!あのジジイを黙らせてやれぃ!」







 「…という事の様です」



 
 「まったく淵の奴、簡単な挑発に乗りおって…」




 「洛陽攻略…どうなるでしょうか」





[ なぜか夏侯淵隊は朱儁を攻撃 ]
[ 残った楽進隊は洛陽に攻撃するも洛陽の耐久力は削り切れずに終わる ]


 「おぉ!!」



 「おっしゃ! 奴ら洛陽を攻め切れなかったみたいだぜ!」



 「正に作戦通り… 後は攻撃あるのみ! 文醜将軍!」



 「待ってたぜ! 野郎共、一気にカタをつけるぞ!」


[ 袁紹軍 総攻撃を開始する ]




[ガラガラガラガラ…]



 「ん? あの攻城兵器は…」



 
 「ふははははっ!
  遂に! この袁本初が洛陽を董卓の魔手から開放する時が来た!」




 「おや殿、いらっしゃったのですか」



 「えっ? 何そのぞんざいな扱い!?」



 (…全く存在を忘れていた…)



 
 「いや〜作戦に集中しすぎておりました。 これはとんだ御無礼を
  あ、作戦は無事に成功しましたぞ」



 「知ってるわ! 私だって戦場に居たんだからな!」



 
 「ハハハ、これは失礼を… 
  それでは殿、洛陽にトドメの一撃をどうぞ」



 「言われなくても分かっておる!
  このやり場の無い憤りを洛陽にぶつけてやるわ!
 者ども、火矢を放てぇ!!」



[ ズドーン ] 




[ 洛陽陥落!! ]



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